土偶

壺を持つ妊婦土偶

縄文時代・中期中葉に見られる”ポーズ土偶”の一例です。 左脇に深鉢形土器を抱えているのが特徴で、同じような土偶は何体か出土してますが、完全な姿で見つかっている例は2022年現在、この土偶のみです。

なすな原遺跡の土偶

なすな原遺跡から出土した土偶は、縄文時代晩期に作られたとされています。体長は、約11cm程。板状で自立せず両腕のみが欠けています。 粘土紐で作られた鼻と太い眉の様な装飾が特徴的です。

細浦上ノ山貝塚の土偶

細浦上の山貝塚から見つかったと伝わる縄文時代中期頃の土偶です。 顔部分は、目と口とみられる孔(あな)が開けられており、裏まで貫通しています。 体部分は、肩から脚にかけて弧を描いた線が付けられ、線にそって複数の小孔で装飾されています。

神立平遺跡の小型土偶

神立平遺跡の小型土偶は、粗製土偶と呼ばれる小型の山形土偶です。 見つかったSl11住居跡からはハマグリやシオフキといった貝類や魚の骨のほか、塩を作るための製塩土器などが見つかっています。

山井遺跡の小型土偶

岩手県一戸町の山井遺跡で発見された小型の土偶です。 縄文時代晩期の緻密な造形の土偶と比べると、かなり形が簡略化されており、山井遺跡で見つかった他の土偶の形状とも合わせて考えると「この時期に土偶への信仰に迷いが出てきたのではないか?」とする説*もあるようです。

相谷熊原土偶

日本最古級の土偶とされており、竪穴建物跡1の埋土の中から一つだけ出土したのが、相谷熊原遺跡の土偶です。 女性の胴体を表現されていて、自立するのが特徴で、表面は平滑、 目の細かい土を用いて丁寧に作られているのが特徴です。

沖中遺跡の赤ちゃん土偶

沖中遺跡の赤ちゃん土偶は、三戸町の中心部に近い遺跡から見つかった土偶です。 「おくるみ(赤ちゃんを包む布)」に包まれているような造形で、つぶらな瞳と何か言いたげな口元はまるで赤ちゃんを表しているかのようです。

道尻手遺跡の三角形土製品(三角形土偶)

三角形土製品は、三角形の土版に胸やへそといった造形が施されている様に見えることから「三角形土偶」と呼ばれることもあります。

おおきどくん(仮)

山梨県塩山市の大木戸遺跡から出土した小型の土偶です。 大きさは5cm程度の小さなもので、全身が表されていますが腕は省略されています。 刺突によって目と口が表現され、かすかに眉が表現されており、柔和な顔立ちが伺えます。

子抱き土偶

子抱き土偶は昭和43年、八王子市川口町の宮田遺跡から発掘されました。約4,500年前の縄文時代中期のもので、乳児を抱いた土偶はとても珍しく、日本で初めての発見でした。
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