JOMONずかん

大型板状土偶

6本の柱が立つ縄文時代の遺跡の写真を、歴史の教科書で一度は見たことがあるのではないでしょうか。それが掘立柱建物跡で有名な青森県青森市の三内丸山遺跡です。三内丸山遺跡では、体が板のように扁平につくられた板状土偶と呼ばれる土偶が多数発見されています。こちらの板状土偶は、その中でも最大級の大きさです。

ミス石之坪

石之坪遺跡の竪穴住居内の貯蔵に使われたと考えられる穴の底から、凹石(くぼみいし)などの4点の石器と共に発掘されました。ていねいに磨かれたなめらかな肌を持つ土偶です。「美肌土偶」と呼ばれることもあるそう。頭部は中空で、胸部以下は欠損し、発見されていません。全体ではかなり大型の土偶であったと考えられます。

真福寺貝塚のみみずく土偶

顔の表現が鳥のみみずくに似ていることから「みみずく土偶」と呼ばれるタイプの土偶のひとつ。目、耳、口は円盤を貼り付けて表現しています。耳は耳飾り、頭部の突起は結った髪型や櫛をさしている状態を表現していると考えられています。張り出した両肩と短めの腕、胴体のくびれ、再び張り出す腰という体に鋸歯文や縄文で装飾が施されています。縄文時代の髪型や服飾、装身具などを表す資料としても貴重な土偶です。

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縄文文化や遺物をイラストを交えて紹介しています。
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