JOMONずかん

いのっち

イノシシの型をした土製品です。 狩猟採集生活をしていた縄文人にとってイノシシは身近な存在であったのでしょう。 このような猪形のものは北海道から関東の幅広い地域で出土しています。

加曽利E2式土器

千葉県千葉市の加曽利貝塚を標式遺跡とし、関東地方を中心に影響を与えた土器様式を代表する1点です。加曽利E式のEとは、発掘地点名を指します。 加曽利貝塚発掘調査の際に地層の上下がアルファベットで分けられていました。このうちB地点とE地点より発見されたことから、中期のものは加曽利E式、後期のものは加曽利B式と命名されています。

大木8b式土器

読みは「おおき」ではなく「だいぎ」と読みます。大木式土器は、大木1式から大木10式に分類されており、これはその中の一つである大木8b式に分類されます。 標式遺跡である大木囲貝塚(だいぎかこいかいづか)は、東京ドーム4個分もある貝塚で、塩釜湾を望む公園として現在でも公園内で貝塚の貝殻や土器片を見ることができます。

鼻曲がり土面

土で出来たお面、土面は、その半数以上が青森・秋田・岩手で発見されています。 この鼻曲り土面のような土面は全国で2020年現在、5点確認されており、鼻が左曲がりであること、人の顔に装着できるサイズであること、紐を通すためと思われる穴があいていることが共通しています。

赤色漆塗り櫛

日本の漆文化の成立を語る上で欠かせないのが、こちらの赤色漆塗り櫛です。 赤色漆塗り櫛が発見されたことで、およそ6000年前には既に高い漆工技術が存在していたという、驚くべき歴史的な事実が明らかになりました。

どばんくん(仮)

秋田のストーンサークルの人気者、どばんくん。 粘土で作られた平らな土製品のことを「土版」と言います。(「土板」と表記するのは誤りのようです) この土版についた表裏の穴を見ると、1から6までの数になっており、縄文時代の計算機だったのではないかという説もあるようです。

顔面付釣手形土器

長野県にある御殿場遺跡の竪穴式住居からみつかった土器です。 釣手土器の「釣手」とは紐を通して釣るための部分のことで、釣手の付いている上半部と円筒状の下半部に分かれています。

神像筒型土器

縄文人が思い描いたのであろう神と思われる人型の像が筒形の土器に抱き着くように作りこまれています。神像の名に相応しい堂々たる見事な縄文時代中期の傑作です。

出産文土器

「出産文土器」の名前の通り、母親のお腹から子供が産まれてくる瞬間を表現したと言われている深鉢形土器です。 口縁部に見られる顔を母親、中央の胴の顔を子供に見立てたとされ、縄文時代を生きた人々の安産への祈りが込められていると考えられています。

緑川東の大形石棒

2017年9月15日に国指定重要文化財に指定されたのがこちらの大形石棒です。 石棒は磨製石器の一種で、国立市の緑川東遺跡から出土した石棒は、安山岩系の石材が使われています。 子孫繁栄・豊穣を祈ったと言われる縄文遺物の中でも、男性を模したとされ、土偶と同じく祭祀の道具だったと考えられています。
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