顔面付釣手形土器

プロフィール

出土地:御殿場遺跡
時期:縄文時代中期中葉・4700年前
収蔵:伊那市創造館
大きさ:高さ39.5cm 幅25cm

概要

長野県にある御殿場遺跡の竪穴式住居からみつかった土器です。
釣手形土器の「釣手」とは紐を通して釣るための部分のことで、釣手の付いている上半部と円筒状の下半部に分かれています。

顔の付いている表側と裏側の造形が大きく異なるのが特徴で、紐状の粘土でつくられた模様は女性の髪の毛を表現しているのではないかと言われています。左右には大きな五本の指のような部分が形作られており、調理のための土器よりも分厚いつくりになっています。
釣手形土器はランプの様に火を灯して使われたのではないかと考えられていますが、この土器にはススや加熱した跡がなく、どのように使われたのか、わかっていません。

収蔵されている伊那市創造館では、この土器をモチーフにした「つくルン」というキャラクターが活躍しています。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: f3e4f451bab7905f2a7d2eb439753eb0-580x121.jpg

収蔵施設情報

伊那市創造館

〒396-0025 長野県伊那市荒井3520
TEL: 0265-72-6220

参考リンク

伊那市創造館 常設展示資料案内

文化遺産オンライン