プロフィール
様式:加曽利E2式土器
出土地:加曽利貝塚
時期:縄文時代中期後半・約5,000年前
収蔵:加曽利貝塚博物館
概要
千葉県千葉市の加曽利貝塚を標式遺跡とし、関東地方を中心に影響を与えた土器様式を代表する1点です。
加曽利E式のEとは、発掘地点名を指します。
加曽利貝塚発掘調査の際に地層の上下がアルファベットで分けられていました。このうちB地点とE地点より発見されたことから、中期のものは加曽利E式、後期のものは加曽利B式と命名されています。
研究者によって分類は異なりますが、代表的な説ではE式は4つの時期に分類され、古い順からE1、E2と名付けられています。このうち、2番目の様式を持っているのがこの土器です。
口縁部には特徴的な渦巻状の文様が見られ、東北の大木式土器の影響を受けたとされています。
土器が発見された加曽利貝塚は大型の建物跡が見つかっており、人の多い拠点集落であったことが伺えます。
幅広い地域との交易もあったと見られ、活発な集落だったようです。
収蔵施設情報
〒264-0028 千葉市若葉区桜木8丁目33番1号
TEL:043-231-0129