約500匹のコクゾウムシが練り込まれていた土器

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プロフィール

  • 出土地:北海道福島町 館崎遺跡
  • 時期:縄文時代後期・紀元前2000〜1000年
  • 収蔵:熊本大学(一般公開なし)
  • 大きさ:高さ約50cm(資料図から推定)

概要

縄文前期後半から後期初頭にかけての遺跡、館崎(たてさき)遺跡から出土した縄文時代後期の深鉢形土器に、500匹ほどのコクゾウムシが練り込まれていたことがわかりました。コクゾウムシは豊穣を願ってあえて土器に練り込まれた可能性もあるとされています。
これらのコクゾウムシは縄文人たちが貯蔵していたクリを食害していたものと考えられ、クリは北海道には本来自生しないものであるため、東北の縄文人たちによって北海道まで運ばれた証拠であるとも考えられるそうです。

参考リンク

熊本大学 推定 500 匹のコクゾウムシが練り込まれた土器を発見(PDF)
北の縄文 - 遺跡紹介:館崎遺跡