山梨の土器にドキドキ!特別展【縄文-JOMON-展】内覧会レポート

企画展情報

山梨といえば、巨峰、マスカット、ワイン、信玄餅。そして

車がないと博物館巡りがめっちゃしんどい!

都心からも近く、博物館どうしの距離もそう遠くないはずなのに、公共交通機関だけで行こうとすると1日に1軒程度のペースでしか巡れません。
しかし、そんな悩みを持つ縄文ファンの皆様に朗報です。

2022年、9月10日から山梨県立美術館で開催中の
特別展【縄文-JOMON-展】
では、山梨の縄文遺物の名品の数々が一堂に集う展示会なのです。

最近ではBRUTUSに取り上げられるなど、注目を集めつつある中部高地の縄文遺物たち。
特急あずさで新宿から1時間半、甲府駅からバスで15分と、都心からのアクセスもばっちり。
最近縄文が気になってきた初心者さんにもオススメの展示会となっています。

360度から、土器が土偶が、観れる!撮れる!

この展示会の特徴として、ほぼ全ての展示物が1点づつショーケースに入れられ、360度から観察できること。
しかも撮影、SNS投稿も自由なんです。
(実際の撮影は美術館の指示に従ってください)

上の平遺跡・深鉢型土器(山梨県立考古博物館収蔵)

会場に入るとちょっとした違和感が。全体がうっすらと明るいんです。

ほとんどの展示会ではライトを落として、遺物にスポットライトを当てるような展示がされていますよね。遺物が神秘的に見えますが、カメラで撮影しようと思った時にガラスの反射が映り込んでしまいます。

その点に配慮してか、今回の展示会では撮影のしやすいライティングになっているんです。
SNS時代に対応した、新しい展示方法と言ってもいいんじゃないでしょうか。

渦が迫ってくる・・・!初めてのコラボレーション

会場では縄文の遺物を撮り続けた写真家、小川忠博さんの写真作品も展示されています。
圧巻なのは「土器の展開写真」と土器の同時展示。
展開写真と実物の土器が同時に展示されるのは初めての試みだそうで、土器に見惚れていると背面から迫ってくる渦に、だんだんと飲み込まれてしまいそうな錯覚を覚えます。

桂野遺跡・渦巻文土器(笛吹市教育委員会所蔵)

ちなみにここだけの秘密ですが、展示会図録は実質「小川忠博写真集」となっており、山梨以外の有名縄文遺物の写真も揃っためちゃめちゃお得なコレクションアイテムになっています。これ、後で絶対レアになる。

縄文―JOMON―展 概要

会場:山梨県立美術館・特別展示室
会期:2022年9月10日(土)~11月6日(日)
観覧料:一般 1,000円(840円) 大学生 500円(420円)
※( )内は20名以上の団体料金、県内宿泊者割引料金
※高校生以下の児童・生徒は無料(高校生は生徒手帳持参)
※県内65歳以上の方は無料(健康保険証等持参)
※障害者手帳をご持参の方、およびその介護をされる方は無料

一部、期間限定の展示物もございます。
詳しくは山梨県立美術館のサイトをご覧ください。

おまけ

今回の目玉のひとつである鋳物師屋遺跡の土偶、子宝の女神ラヴィ人体文様付有孔鍔付土器のぴーす

鋳物師屋遺跡・円錐型土偶(子宝の女神ラヴィ)南アルプス市ふるさと文化伝承館収蔵

ラヴィの展示は10月10日まで*なので、レプリカではなくぜひ本物が見たい!と思ったら収蔵先の南アルプス市ふるさと文化伝承館まで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。バスと徒歩で25分で着いちゃいます。
*(10/10以降はぴーすの実物が展示。10/10まではレプリカが展示されています)

南アルプス市 ふるさと文化伝承館

【開館時間】
午前9時30分~午後4時30分
【休館日】
毎週木曜日(この日が祝日の場合は開館し、翌平日が休館)

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