北海道 | 縄文ドキドキ会 https://jomondoki.com 縄文ドキドキ会は、ファン目線で土偶や土器をはじめとした縄文時代の魅力を発信するための愛好者団体です。 Tue, 13 Dec 2022 09:03:58 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.7.10 https://jomondoki.com/wp-content/uploads/2020/02/jomondokidokiFavicon-150x150.png 北海道 | 縄文ドキドキ会 https://jomondoki.com 32 32 イカ形土製品(鐸形土製品) https://jomondoki.com/jomon-picturebook/ika-gata-doseihin/ Sun, 22 May 2022 04:55:17 +0000 https://jomondoki.com/?page_id=9384

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プロフィール

  • 名称:鐸形土製品
  • 通称:イカ形土製品
  • 出土地:北海道 鷲ノ木4遺跡
  • 時期:縄文時代後期前半(約4,ooo年前)
  • サイズ:高さ11.5cm、幅4.8cm
  • 収蔵:森町遺跡発掘調査事務所展示室

概要

イカ形土製品は、縄文時代後期の東北地方北部を中心に分布する土製品「鐸(たく)形土製品」を特殊化したものと考えられています。
「鐸」とは大型の鈴や鐘を指す言葉ですが、あくまで形状を指しているだけで、弥生時代に見られる銅鐸のように紐を下げるような部分は見つかっていないようです。

上部分がイカのえんぺらのように三角形状になっており、他の鐸形土製品よりもサイズが大きいのが特徴です。

収蔵施設情報

森町遺跡発掘調査事務所展示室
〒049-2313 北海道茅部郡森町森川町292−24
TEL 01374-3-2240

参考リンク

イカ形土製品(鐸形土製品) 文化遺産オンライン
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/211783

鐸形土製品 文化遺産オンライン
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/586770

鷲ノ木遺跡 – 【公式】世界遺産 北海道・北東北の縄文遺跡群
https://jomon-japan.jp/learn/jomon-sites/washinoki

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日ノ浜遺跡のイノシシ形土製品 https://jomondoki.com/jomon-picturebook/hinohama-uribou/ Sun, 22 May 2022 04:51:36 +0000 https://jomondoki.com/?page_id=9378

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  • 名称:動物土偶(イノシシ形土製品)
  • 出土地:北海道函館市 日ノ浜遺跡
  • 時期:縄文時代晩期
  • サイズ:高4.2×長5.6×幅2.2cm
  • 収蔵:市立函館博物館

概要

日ノ浜遺跡から出土したイノシシ形土製品は、イノシシの幼獣(ウリ坊)をかたどったと考えられています。
正面形から見ると三角形で胴は太く、脚は短くデフォルメされています。
眼や耳などは省略されていて、胴部分にはウリ坊の特徴である縞模様が施されています。
鼻部分の横には一本の線で牙が表現されています。

北海道にはイノシシは生息していなかったとされていますが、北海道各地の縄文遺跡からはイノシシの骨や骨角器などが出土いるため、当時のイノシシの生息分布や縄文人の交易を考える上で、貴重な資料だと考えられます。

収蔵施設情報

市立函館博物館
住所:〒040-0044 北海道函館市青柳町17−1
電話:0138-23-5480
FAX:0138-23-0831

http://hakohaku.com/

参考リンク

動物土偶 | 市立函館博物館デジタルアーカイブ
https://hakohaku-archives.c.fun.ac.jp/records/401347

日ノ浜遺跡出土の動物土偶|文化遺産オンライン
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/175976

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ビビちゃん(動物形土製品) https://jomondoki.com/jomon-picturebook/bibi_chan/ Fri, 17 Sep 2021 13:34:12 +0000 https://jomondoki.com/?page_id=8002

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プロフィール

  • 名称:動物形土製品
  • 愛称:ビビちゃん
  • 出土地:北海道美々貝塚(千歳美々4遺跡)
  • 時期:縄文時代晩期
  • 収蔵:千歳市埋蔵文化財センター
  • 大きさ:長31.5センチ

概要

その愛嬌のある姿と、発見された美々4遺跡から「ビビちゃん」という愛称で親しまれています。
表面全体が三叉文などの磨消縄文で装飾されており、部分的に赤彩が残っています。

体内は中空で、上部真ん中に丸い口のような穴があり、目、短めの手、脚がついているように見えます。
立っている状態だと一見何の動物かわからない、空想上の動物のように思えますが、現在のところオットセイやアザラシなど海獣類が泳いでいる姿だとされています。

収蔵施設情報

千歳埋蔵文化財センター展示室

住 所  北海道千歳市長都42-1
電 話  0123-24-4210
開室日  月曜日から金曜日・毎月第2日曜日
見学時間 午前9時から午後5時
見学料 無料

参考リンク

動物型土製品

北の土偶文化の始まり

参考資料

別冊太陽「縄文の力」P110

Twitterアカウント

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戸井貝塚の角偶 https://jomondoki.com/jomon-picturebook/toi-kakugu/ Fri, 17 Sep 2021 10:57:56 +0000 https://jomondoki.com/?page_id=8207

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  • 出土地: 北海道函館市 戸井貝塚
  • 時期: 縄文時代(後期)・前2000~前1000年
  • 収蔵: 北海道・市立函館博物館
  • 大きさ: 約5㎝
  • 指定区分:函館市指定文化財

概要

函館の市街地から東部の恵山方面に向かう途中にあるのが、戸井地区。縄文時代の貝塚遺跡「戸井貝塚」から骨角器を中心とした出土品、合計514点が函館市指定文化財として新たに指定されました。銛先や釣針などの漁具や、髪飾りやビーズの装身具など多彩な内容。その中のひとつがユニークな姿の角偶(かくぐう)です。
角偶は、エゾシカの角から削り出された小型板状の人形(ひとがた)で、小孔により全体に装飾されたものは全国的にも出土例が少なく、注目を集めています。

「北海道・北東北の縄文遺跡群」のPRラッピングバス「GO!縄文号」にも描かれ縄文の魅力発信に一役買っています。

収蔵施設情報

市立函館博物館

〒040-0044 北海道函館市青柳町17−1
TEL:0138-23-5480

参考リンク

函館市HP

函館市公式観光情報

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約500匹のコクゾウムシが練り込まれていた土器 https://jomondoki.com/jomon-picturebook/kokuzou500/ Tue, 07 Sep 2021 13:09:11 +0000 https://jomondoki.com/?page_id=8379

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プロフィール

  • 出土地:北海道福島町 館崎遺跡
  • 時期:縄文時代後期・紀元前2000〜1000年
  • 収蔵:熊本大学(一般公開なし)
  • 大きさ:高さ約50cm(資料図から推定)

概要

縄文前期後半から後期初頭にかけての遺跡、館崎(たてさき)遺跡から出土した縄文時代後期の深鉢形土器に、500匹ほどのコクゾウムシが練り込まれていたことがわかりました。コクゾウムシは豊穣を願ってあえて土器に練り込まれた可能性もあるとされています。
これらのコクゾウムシは縄文人たちが貯蔵していたクリを食害していたものと考えられ、クリは北海道には本来自生しないものであるため、東北の縄文人たちによって北海道まで運ばれた証拠であるとも考えられるそうです。

参考リンク

熊本大学 推定 500 匹のコクゾウムシが練り込まれた土器を発見(PDF)
北の縄文 - 遺跡紹介:館崎遺跡

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カリンバ遺跡の漆塗り櫛 https://jomondoki.com/jomon-picturebook/karinba-urushi/ Sat, 28 Aug 2021 11:56:27 +0000 https://jomondoki.com/?page_id=8195

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プロフィール

  • 名称:漆塗り櫛
  • 出土地:史跡カリンバ遺跡
  • 時期:縄文時代後期末(約3,000年前)
  • 収蔵:恵庭市郷土資料館
  • 大きさ:約6×8センチ

概要

目にも鮮やかこのな赤は「ベンガラ」と呼ばれる顔料です。
櫛の歯の部分は腐食して残っていないものの、櫛の本体につややかな漆塗りが施されています。

恵庭市のカリンバ遺跡では、土抗墓や合葬墓など、複数の墓地が発見されました。
その中のある大型合葬墓で、漆塗りの装身具(櫛、腕輪、腰飾り帯など)が大量に見つかります。
埋葬されている人が身につけていたり、あるいは副葬品として一緒に入れられていたのです。

赤色、朱色、オレンジやピンクを使ったもの、それぞれに異なる模様の透かし彫りが施されたものなど、当時の美意識や漆工技術の高さが忍ばれる装身具が出土しています。

収蔵施設情報

恵庭市郷土資料館

住 所  〒061-1375  北海道恵庭市南島松157-2
電 話  0123-37-1288
開館時間 9:30〜17:00
休館日 毎週月曜日、祝日の翌日、毎月最終金曜日、12月29日〜1月3日

参考リンク

史跡カリンバ遺跡

カリンバ遺跡と恵庭市史料 DIGITAL ARCHIVE

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カックウ https://jomondoki.com/jomon-picturebook/kakku/ Sun, 22 Aug 2021 05:40:14 +0000 https://jomondoki.com/?page_id=8063

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  • 愛称:茅空(カックウ)
  • 出土地:北海道函館市(旧南茅部町)著保内野遺跡出土
  • 時期:縄文縄文後期後葉・紀元前1500年くらい
  • 所蔵:函館市(函館市縄文文化交流センター保管)
  • 大きさ:高さ41.5cm、横幅21.15cm、厚さ7.2cm

概要

出土した南茅部(みなみかやべ)という地名と、中空土偶であることにちなんで「カックウ」の愛称で親しまれています。

ジャガイモ畑から偶然発見された大型の土偶で、中空土偶としては国内最大の土偶です。頭部の装飾と両腕が発見されていませんが(一応発掘した所の土は全てふるいにかけて探したそうですが見つからず)、全体像がわかり当時の精神性をうかがうことができます。

カックウが何者なのかというのは大変意見の別れる所で、顔は“仮面を付けた顔”“ヒゲが生えている”“入れ墨をしている”、体も“正中線があるので女性”“肩幅が広いので男性”“文様はセパレートの服”、存在自体も“精霊”“カミ”など様々に言われます。

厚さが2mmの部分もあるくらい精巧に作られているということ、漆が使われている形跡があるということ、縄文時代のお墓から見つかっているということから、この不思議な存在は縄文時代に大切にされ、現代人の興味の惹かれる存在であるのは確かなようです。

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収蔵施設情報

函館市縄文文化交流センター

〒041-1613 北海道函館市臼尻町551-1

TEL 0138-25-2030

参考リンク

函館市教育委員会生涯学習部文化財課

北の縄文道民会議

参考資料

北の土偶 縄文の祈りと心 図録p103「土偶―中空土偶―」

特別企画 土偶展 図録p41「5 亡き人に寄り添う〜北海道著保内野遺跡『中空土偶茅空』〜」

縄文文化交流センター ガイドブックp52「国宝『土偶』―中空土偶―」

Twitterアカウント

函館市縄文文化交流センター

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