小林亨 | 縄文ドキドキ会 https://jomondoki.com 縄文ドキドキ会は、ファン目線で土偶や土器をはじめとした縄文時代の魅力を発信するための愛好者団体です。 Fri, 09 Oct 2020 21:46:20 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.7.10 https://jomondoki.com/wp-content/uploads/2020/02/jomondokidokiFavicon-150x150.png 小林亨 | 縄文ドキドキ会 https://jomondoki.com 32 32 Twitterでオンラインマーケットイベントやってみた(縄文オンライン蚤の市備忘録) https://jomondoki.com/2020/06/08/5916/ Mon, 08 Jun 2020 10:16:27 +0000 http://jomondoki.com/?p=5916 初めての人ははじめまして。縄文ドキドキ会の小林亨と申します。

先日、縄文オンライン蚤の市というのをTwitter上で行ったので、開催に至った経緯と、今後オンラインマーケットイベントを開催しようという人に向けて、備忘録を残しておこうと思います。

開催の経緯

本来であれば5/13から新宿の東急ハンズで催事を行う予定だったのですが、緊急事態宣言でハンズが休業してしまったために、代替企画として開催しました。

先行してTwitterハッシュタグを利用した「エアデザフェス」というイベントが行われていたので、それを参考に企画しました。

企画概要

開催場所はTwitter上。マーケットイベントの醍醐味である「売買に伴うお客さんとのコミュニケーション」をバーチャルに行うためには一番適したSNSではないでしょうか。

ひとつのオンラインショップに参加者のグッズを集めるよりも、各個人でショップを開店し、直接お客さんとやりとりしたほうが本来のマーケットイベントに近い形になると考えました。

主催者側としては企画参加者から参加費用をいただきたいところですが「縄文」クラスタの人口の少なさと、オープンなSNSで開催する以上、勝手に企画に乗っかることは自由にできてしまう訳で、そこはハッシュタグを付ければ自由に参加できるというルールに至りました。
これは結果的に思いがけない良い出会いを生み、和やかな雰囲気を出すことに繋がったと思います。

開催期間は週末の金曜から次の週の日曜までの10日間。主催の人間はショップの配送もこなしながら、SNSにも張り付いていないといけないので、長さとしてはちょうどよかったですね。

プレゼント企画に使ったサービス

プレゼント企画を初めて行ったのですが、これにはTwitterAPIを利用したサービス「あたるぞ」https://ataruzo.net/
を使いました。ログインするだけで利用でき、リツイートしたユーザーのアカウントを全て抽出できます。しかもアイテムごとに当選者数を割り当て、抽選まで行える、かなり優れたサービスです。
一時期「100万円プレゼント」が流行った時に詐欺防止で作られたサービスとのこと。

プレゼント企画で悩ましかったのは「抽選垢」と呼ばれる人たちの存在。
これはTwitter上で行われているキャンペーンをフォロー&リツイートする「だけ」のアカウントで、本来目的としている宣伝につながらないばかりか、転売屋や情報商材屋と繋がっている恐れがあって迷惑この上ない。
抽選垢への対策としては「プレゼント」や「キャンペーン」といったキーワードに絵文字をひとつかませて検索避けをする(フォロー&リツイートなども検索されているもよう)
「あたるぞ」のTOPにキャンペーンの告知を出さない。(これは終了日を開催日より前にすることで非表示にできる)

実際に抽選してみると、かなりの確率で「抽選垢」が引っかかったが、これらは全て除外させていただきました。一定の当選枠を確保しながら、企画の趣旨に反するアカウントは除外し、再抽選する機能もあるので便利。

まあ、次回からは「抽選垢」は当選基準に含まれないという明確なルール提示は必要でしょうね。

起こったトラブル

あまり大きなトラブルは無かったのですが、飛び入りで参加してくれた作家さんに対し「楽しむのは自由だが、あなたのツイートの内容は学術的に間違っている」としつこく粘着する人がいたため
「主催者です、当企画は学術の探究のために行われている企画ではありません。クレームやご意見は主催である当方へメッセージをいただければ伺います」といった内容のリプライを送りました。

作家さんがそれほど考古学に詳しそうではないこと、女性であること(粘着していたのは口調からもおそらく男性)、知識のマウンティングなど、総合的に見て、これはハラスメントであると判断。

その後、企画参加者へ向けて「トラブルがあれば遠慮なくDMを送ってください」とアナウンスしました。

マーケットイベントには作家に積極的に絡んできて迷惑なアドバイスをしてくる人(特に中高年男性が若い女性に対して)がいるのですが、オープンな場である以上、同じような事態も起こりえます。リアルなイベントの場合はそういう人に主催側が注意をすることは難しいですが、SNS上では仲裁に入ることもできる。これはオンラインで行われているからこそのメリットじゃないでしょうか。

(ちなみにその作家さんはやはり気分を害されていたようで、こちらの声かけに安心しておられました)

まとめ

ZOOMのオンライン飲み会も「意外と飲み会として楽しめるぞ!?」という声がありましたが、オンライン蚤の市も「意外とマーケットイベントとして楽しめるぞ!?」という感想でした。

リアルイベントはまず場所の確保が必要で、次に気候の心配、搬入や在廊、スペースの装飾などいろいろ大変なことが多いですが、そういったものの手間が省けて気軽に開催できるというのはオンラインマーケットの良さですね。

しばらくコロナウィルスの影響でリアルイベントは自粛の方向になると思いますが、これを期にオンラインイベントが活性化すると個人的には嬉しいです。

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現代の狩猟採取/猟師工房が提案する狩猟ビジネス学校 https://jomondoki.com/2018/05/15/5445/ Tue, 15 May 2018 10:35:08 +0000 http://jomondoki.com/?p=5445 近年、全国で鹿や猪の獣害が増えているにも関わらず、狩猟の担い手が高齢化しているために被害は広がり続けている。
埼玉県飯能市の猟師工房(株式会社プロット 代表:原田祐介さん)は獣害の問題を人が引き起こした環境問題だと語る。

「明治時代に人の手でオオカミを絶滅させてしまったために、鹿や猪は天敵がいなくなってしまいました。彼らには罪は無いのですが、結果として農作物や山林を荒らしてしまっています。山を荒れ放題にすれば、彼らも生きる場所が無くなります。これは人が引き起こした環境問題であり、人の手で解決すべき問題だと考えています」

狩猟のテクニックを学び、狩猟をビジネスとして成立させることで、環境問題に取り組もう、という猟師工房の試みを取材した。

千葉県君津市へ

学校の開催地は千葉県君津市。動物園から脱走したマメジカ「キョン」が繁殖し、農作物に被害が及んでいる。企画の参加者は約50名、年齢や性別、住まいの地域もさまざまだ。

早速、実際に捕獲で使う罠を見せてもらった。

くくり罠
ワイヤーを使った”くくり罠”。イノシシは突進力で4mmのワイヤーを引きちぎるという。

箱罠

こちらは箱罠。餌を中に入れて、入って来たところを捕える。

人間の都合で狩らねばならぬとはいえ、相手も生命がかかっている。人間側が生命を落とす危険性もあるのだ。

鹿を解体

罠について簡単に学んだところで、実践に移る。捕らえたシカを解体し、食肉として加工する技術を学んでいく。

食肉として販売する場合は衛生許可が下りた解体場で処理しなくてはならないため、今回解体した肉はペット用として利用するとのこと。

内臓は抜かれているものの、まだ生きていたことを感じさせるシカが台に乗せられる。10人ほどのチームにわかれて交代で専用のナイフを使い、スタッフの指導のもとで革を剥がしていく。初めて解体を経験する人がほとんどで、手つきはおぼつかないものの、みな目つきは真剣そのものだ。革を剥いだら、関節を外し、肉をブロックに切り分ける。

さっきまで「生き物」だったものが「肉」に変わっていく体験は、自分の生命が多くの犠牲のもとで維持されていることを強く思い出させてくれる。

解体した肉

狩猟ビジネス講義

後半は原田さんによる講義。狩猟業界の古い体質ゆえの若手の参入の難しさ、行政の行っているやり方の欠点、害獣として駆除された獣の9割以上が廃棄されている現状があること、捕獲された獣の100%利活用を目指して活動していることなどを語った。

ビジネスとして狩猟を考えた場合、基本の収入源は食肉の販売となる。しかし、食肉利用を前提として狩猟を行う場合は罠猟が主体になってくるため、週末だけ副業として狩猟をやりたいと考えている人には参入が難しい。罠猟は毎日の細めなチェックを怠ることができないからだ。

それ以外に解体所の確保の問題もある。

質問タイムにはさまざまな意見が交わされ、原田さんも思わず熱くなる場面があった。

講演する原田さん

未解決の問題は山積みなものの、原田さんは狩猟業界に対して希望を持っている。

「正直、いまのところ商売として儲かるわけではありません。しかし若い世代をはじめとした多くの人に関わるきっかけを増やしていくことで、イノベーションが起こると考えています。柔軟で新しい発想を持った人材に、狩猟業界を盛り立てていってもらいたいですね」

イベント参加を終えて

狩猟は、肉食へのタブーがあった我が国の伝統と、トロフィーハンティング(アフリカなどへ行き、珍しい生き物を狩って剥製や革を持ち帰る)のような”殺すために殺す”狩猟のイメージが重なって、残酷、のひとことで片付けられがちだ。
狩猟をテーマにしたサイトが”炎上”することも度々話題になる。
そうした狩猟へのネガティブなイメージが獣害問題から、人々の目を背けさせ、問題を拡大させてきたと言えるだろう。
猟師だけでなく、農家も高齢化の問題をかかえている。電気柵などの対応はとられているものの、それだけでは獣害に対応しきれていないのが現状だ。野菜しか食べない、という人も実は間接的に狩猟の恩恵を預かっているのである。

生きることは生命と向き合うこと、そう考えさせてくれるイベントだった。

狩猟ビジネス学校・今後の予定

狩猟ビジネス学校は引き続き、千葉県君津市で毎月1年間行われる予定だ。
第2回の内容はイノシシの解体。募集は終了しているが、3回目以降からの参加も可能。
詳細は、君津市のWEBサイトおよび君津市狩猟ビジネス学校のフェイスブックページ、または狩猟工房のWEBサイトを確認ください。

君津市WEBサイト

https://www.city.kimitsu.lg.jp/soshiki/25/12744.html

狩猟ビジネス学校フェイスブックページ

https://www.facebook.com/%E5%90%9B%E6%B4%A5%E5%B8%82%E7%8B%A9%E7%8C%9F%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E5%AD%A6%E6%A0%A1-1234429113359747/

猟師工房WEBサイト

http://www.ryoshikobo.co.jp/

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レベル高すぎ?加曽利春まつりの縄文グルメがマジでうまそう。 https://jomondoki.com/2018/05/01/5409/ Mon, 30 Apr 2018 22:30:10 +0000 http://jomondoki.com/?p=5409 唐突ですが、みなさん貝塚はご存知でしょうか?

はい。縄文時代に作られた貝捨て場ですね。
以前はゴミ捨て場だと言われていましたが、現在では土器や人骨、飼い犬と思われる骨が発見されたことから、祈りを込めた「モノ送り」の場だったと考えられています。

日本で代表的な貝塚のひとつ、千葉市・加曽利貝塚から見つかる貝の9割は「イボキサゴ」という貝。
大きさ2cmほどの巻貝で、可食部はかなり少ない、ほとんど食べる所がない、と言っていいでしょう。

では、この「イボキサゴ」何に使われたと思いますか?

答えは「出汁」です。

無論、推測の域は出ないのですが、縄文時代には取り放題といっていいほど大量に採れたと考えられること、1つ1つほじって食べるには手間がかかりすぎること、煮出すと旨味のつまった出汁が取れることから、出汁として使われたのでは!?という説がささやかれています。


2018年、5月の5日(土)、6日(日)に加曽利貝塚で開催される

「加曽利貝塚 縄文春まつり」

では、そのイボキサゴの出汁を使った料理をふんだんに味わうことができます。
イボキサゴ出汁を使ったラーメンに始まり、たこ焼き、イタリアンスープ、ライスコロッケに加え、イボキサゴスープ無料配布もあるそうです。

特に目を引くのが”イボキサゴラーメン”開発に携わったのは、千葉市のダイニングバー「SPROUT」さん。 普段は北海道のグルメが堪能できるお店です。
北の海鮮料理に強いSPROUTさんならではの、あっさりとした旨味のあるスープに仕上がっているとのこと。
具には店名にもなっているスプラウト、白髪ネギ、じっくりと炙った鶏肉がのっています。 残念ながら、お店での提供は今のところ未定だそう、気になった方は春まつりに来て食べるしかありませんね。

縄文のグルメというと、どうしても土器で煮たイノシシや鹿の煮込み・・・といったものになりがちなのですが、イボキサゴラーメンは縄文グルメ界(?)に一石を投じる存在になりそうです。

縄文春まつりでは、イボキサゴ料理のほか、イノシシ肉のフランクフルト、千葉県ならではの海鮮焼きなど、魅力が盛りだくさん。 遺跡内にドローンを飛ばし、VRゴーグルで空中散歩体験もできるほか、縄文遺跡あるあるの「交通手段がない!」という声にも応え、JR都賀駅からの無料シャトルバスも運行されます。

加曽利貝塚、本気出しすぎ。さすが特別史跡。

そんな至れりつくせりの内容となっている 「縄文春まつり」
都心から都賀駅までは電車、車ともに約1時間。まだ連休の予定が無いという方は加曽利貝塚に足を運んでみてはいかがでしょうか。


加曽利式土器レプリカ
イベントの詳細・お問い合わせは以下のリンクから https://www.city.chiba.jp/kasori/news/info_20180402_harufes.html

加曽利貝塚博物館のTwitterアカウントでも、春まつりの詳細を発信しています。 https://twitter.com/kasori_jomon 

ダイニングバーSPROUTさんのページ
http://tl.chiba-city.link/cat_gourmet/sprout/

記事作成:小林亨

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石器部活動日誌01「石器に使える石を拾いにいこう!」 https://jomondoki.com/2018/03/30/5113/ Fri, 30 Mar 2018 09:30:14 +0000 http://jomondoki.com/?p=5113

以前結成した「石器部」で石を拾いに行くことになった。

もちろん、ただキレイな石を拾いに行く!とかいう話ではなく、縄文時代の石器に使われていた石を拾いに行くのである。

荒川上流に磨製石斧の材料として好まれた「蛇紋岩」が拾えるということで、私、小林亨(@chiporo52tk)、木彫りのヤス(@yasubeat)、うるし劇場ナミコ(@NamikoKato)の3人で、埼玉県寄居町に足を運んだ。

 

都心から2時間ほどかけて到着した場所は、キャンプ場になっている荒川かわせみ河原である。

 

河原写真

みよ、この宝の山を!

 

今回、見つけたい石としては

  • 蛇紋岩
  • 緑色岩

いずれも石斧の材料として縄文人に好まれたものである。

加えて、打製石器制作用にのハンマーとして使えるチャートなども拾っていきたい。

参考書として「日本の石ころ標本箱」を頼りに河原を探索していく。

(なお、石の判別に関しては完全な素人であるため、記事中の同定の誤りがあった場合はご指摘いただければ幸いである)

 

石の数々

早速、奇妙にキラキラ光る、見慣れない黒い石を発見。

石界の黒ギャル、黒雲母である

黒雲母写真

写真だとキラキラが全然伝わらない

 

緑色岩写真

これは緑色岩・・・(多分)

緑だし。硬いし。

 

蛇紋岩写真

半透明の若草色と混じり合った深い緑。きみは蛇紋岩だろ?きみに会いに来たんだ!

 

大量の流木写真

木彫りのヤス(@yasubeat)がどこかへ行ったまま、全然帰ってこないので、何をしているのかと思ったら大量の流木を拾っていた。

全部持って帰るつもりらしい。

 

詳細不明石の写真1

うーん?頁岩?泥岩?ホルンフェルス?

頁岩やホルンフェルスは石鏃としても使われていた石である。割ると断面が黒いこと以外はよくわからない。

 

詳細不明石の写真2

ロックハンマーで砕いたら、鉄の錆のようなものが含まれる石、これもなんだかよくわからない。

 

本だけ参考にしても「だいたいよく分からない」ということが判明したので、我々は行くと石に詳しくなるといわれる

埼玉県立自然の博物館

へ、向かうこととなった。

 

埼玉県立自然の博物館へ

埼玉県立自然の博物館では2018年6月17日まで

「縄文有用植物展」

http://www.shizen.spec.ed.jp/?page_id=447

が開催されている。

植物展写真

展示では遺跡から発掘された漆製品なども展示されている。

ちなみに、漆作家であるナミコ(@NamikoKato)は「植物展いこう!」とわたしに声をかけられて、それほど石に興味が無いのに今回の石拾いに付き合わされている。

植物展は、丸木舟や漆採取跡が残った樹木など、みる価値のある展示あることはここで強調しておく。

しかし、今回のメインテーマは石である。

石について学ぶ

博物館内写真

石について学ぶ、ヤス(@yasubeat)とナミコ(@NamikoKato)

 

「あれやっぱホルンフェルスだったんじゃないかなあ」

「いや、黒色泥岩では?」

「チャートって放散虫の塊なんだ・・・」

などとニワカ知識で盛り上がる。知ったかぶりは楽しい。

標本箱写真

こちらは同定作業がはかどる河原の石・標本箱。

これ一家に一台、必須なんじゃない!?

どっかに売ってないのかな。

 

長瀞岩畳

博物館の近くには天然記念物「長瀞(ながとろ)岩畳」がある。

岩畳写真1

文字通り、岩(変成岩)が畳のように連なっているスポットで、近辺は「日本地質学発祥の地」とされている。

調査をしたのはナウマンゾウでお馴染みの地質学者・ナウマン博士である。

 

ちなみにナウマンゾウは氷河期の生き物なので縄文時代にはいない。マンモスも。

 

岩畳写真2

岩畳で黄昏れるyasu氏

 

岩畳での石拾いは禁止されているので、すぐ近くの河原へ移動して石拾い再開。

河原夕方

日暮れまで石拾いに興じた。

 

 

蛇灰岩写真

これは蛇灰岩、何に使えるわけでもないが名前と白いスジがかっこいい

 

まとめ

採った石たち

今回の成果

 

なかなか実物にさわる機会も、コレクションとして所持することも難しい「縄文」だが、石はいくらでも触って集めることができる。縄文人と同じ目線で石を眺めれば、新しい世界が広がっていくことだろう。

こういった「縄文」の楽しみ方もあるという紹介できたのではないか、と思う。

 

寄居町の河原では「自然金」やグレー色の「翡翠」もみつかるそうなので、縄文に興味のない方も、石に注目してみてはいかがだろうか。

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縄文人は染物をしていたのか?ベンガラ染めを体験してきた https://jomondoki.com/2017/06/22/4401/ Wed, 21 Jun 2017 23:45:59 +0000 http://jomondoki.com/?p=4401 小林亨です。

唐突ですが、縄文人の服って「コーヒーの麻袋に穴開けたようなもの」っていう認識が一般的ですよね。

hito_joumon

いろいろな書籍や、博物館の再現像を見ても、生成りの繊維を編んだだけの服を着ているケースが多いようです。

しかし、実際はどうだったのでしょう?
遺物が残っていない以上は想像するしかないのですが、土器や土偶などを見るに、あれだけ装飾好きな縄文人がズダ袋のような簡素な服を着ていたのでしょうか。

少なくとも「染め」くらいはやっていたんじゃないかと思うんですよね。

縄文でお馴染みの顔料といえば「ベンガラ」
酸化鉄由来の赤い顔料です。
土器や土偶、漆製品などにも使われ、各地に遺物も残っています。

今回はそのベンガラを使った、染物体験へ行ってみることにしました。

古色の美

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

鎌倉へやってきました。

古民家にスペースを構える「アトリエゑん」さん主催による「ベンガラ染めワークショップ」に参加します。

講師は株式会社ナカジマ「古色の美」の小渕ユタカさんです。

http://www.kosyokunobi.com

小渕先生
流暢な関西弁で話す小渕さん、いまの職場は大阪ですが、実は群馬県中之条町のご出身。

解説をする小渕さん

ベンガラという名前の由来は、江戸時代にインドのベンガル地方の顔料を輸入していたことが語源だそう。となると、江戸時代以前は何と呼ばれてたんだ・・・?

話の中でベンガラの原点に触れていくうちに見覚えのある本が登場しました。
別冊太陽の縄文の力です。

縄文本
なにやら急に縄文じみてきましたね!
そして、今回使うベンガラは中之条町の山から採掘してきたものとのこと。

中之条町のお隣は、ハート形土偶が発掘された東吾妻町。
縄文人も同じ山からベンガラを採取していたかもしれません。

正直、縄文要素は全く期待していなかったのですが、これは嫌が応でも気持ちが高まります。

実際やってみる

木型染め、という技法で手ぬぐいを染めていきます。

蛇腹状に折った手ぬぐいに木の型で挟むことで、型の部分は白く残り、それ以外の部分が染まるわけです。

いろいろな木型

型で挟んだ布

色々ある型の中から十字手裏剣っぽいやつを選びました。

完成予想図

完成予想図です。出来上がったら上の写真のような柄になるはず。

群馬のベンガラとご対面

ベンガラ

赤はベンガラ、黄色は同じ山から採取された黄土です。こいつらでさっき仕込んだ手ぬぐいを染めていきます。

染作業
余白部分をハケなどでペタペタと。いい感じじゃないの。

黄色いほう
せっかくなので、黄色も使います。

完成・・・!

完成!

できたー!

木枠を外して、干します。
なんか、完成予想と全然違うけど、まあこれはこれでいい感じじゃないの。
 

他の参加者の作品
他の参加者の方々の作品。全部かわいい。


わたしは赤と黄しか使わなかったけど、他に青もありました。

まとめ

わたし考古学者じゃないので、断言しちゃいますけど、縄文人、染め、やってたね。

手近に顔料があるんだからやってない訳ないもの。

布に顔料を定着させるには、染料にタンパク質を混ぜる必要があるそうですが、今回の染めには大豆の絞り汁が使われました。
縄文時代には既に大豆の原種が栽培されていたことが分かってきていますし、材料は揃っている訳です。
そのうちに縄文人の染めものについても、証拠が出てくるかもしれませんね。
(既にでてきてたらスイマセン!!)
 

今回の染めに使われたベンガラ染めの材料は「古色の美」のWEBサイトで購入可能です。
ワークショップのお知らせもサイトやFBページで発信しているので、気になる方はチェックしてみてください。
http://www.kosyokunobi.com


ちなみに、小渕先生はめちゃめちゃ縄文好きの方でした。
また是非お会いしましょう!

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縄文ブームは本当に来ているのか?デザフェスにおける縄文事情 https://jomondoki.com/2017/06/07/4276/ Tue, 06 Jun 2017 23:00:26 +0000 http://jomondoki.com/?p=4276 小林千幌あらため、小林亨(とおる)です。
最近「ひそかな縄文ブーム」だの「土偶女子ブーム」だの言われて取材を受けることもあるんですが、 どうも疑わしいんですよねー。
ワタシの感覚だと、縄文ZINEが人気なだけで、縄文自体が流行っているわけではないと思うんですよ。

あれ・・・ひょっとして、本当はスッゲー流行ってるんだけど、うちらだけ世間に無視されてる!?
まあ、確かにヤミラがいないと、我々、考古学素人非モテ縄文おじさんの集まりですからね・・・。 おしゃれなサイトでもないし・・・。

 

と、卑屈になったところで、気持ちを切り替えて、実際に縄文ブームきてんの? というのを「アジア最大級のアートイベント・デザインフェスタvol.45」で検証してみることにしました。
http://designfesta.com/

なんたって、アジア最大ですから!
ブームが来ているなら、縄文をモチーフにした作家さんがあっちにもこっちにいるはず!

我々は早速、開催地のビックサイトへ向かいました。

ビックサイト

 


 

とにかくたくさんの人・人・人・・・。

デザフェスのサイトによると、出展者が8500人!これだけいりゃあ、縄文もさぞたくさん見つかることでしょう!

ビックサイト天井

未来を切り開く・・・

入場から、数十分後たったものの、縄文、なかなか見つかりません。

と、ここで「磨製石器」の文字が

磨製石器・・・?

磨製石器といえば、縄文時代ではポピュラーな道具です。

これは期待できそう・・・!

小林:すいません。これ、黒曜石ですかね?ストーンナイフ

輝石工房・北林さん(以下北林氏):いえ、これはセキエイという石で作っています。

小林:刃物としての実用性はあるんでしょうか・・・?

北林氏:これは守り刀といって、実用性はありませんが、未来を!切り開く!象徴として!身につけていただくものです。(胸の前をななめに切りつけるポーズをとる北林氏)

小林:未来・・・ですか。

北林さんの目下の悩みは粗悪品を作るコピー作家が増えたことだそうです。作家としての認知度が上がるとコピー作家が増えるのは、どの手作り作家も悩ましいところかと思います。
お守りのストーンナイフがご入用の方は是非、本家の輝石工房さんでお求めください。

輝石工房

seireiseki-no-hakoniwa.amebaownd.com

縄文度★☆☆☆☆
スピリチュアル度★★★★★

ハンター兼作家さん?

鹿の骨?

輝石工房のブースを後にして、しばらく歩き回っていると、見事にカービングされた鹿の頭骨が見えてきました。骨ジャンルはデザフェスでは割とポピュラーですが、ゴスっぽい雰囲気はなく、可愛らしい印象の作品がならんでいます。これはちょっと気になる・・・。

小林:すみません、お話、聞かせていただけますか。

deer bone "hai"岡本さん(以下岡本さん):はい、わたしはあのう、ハンターをやってまして

小林:ハンター!

岡本さん:自分で山へ行って鹿のお肉を獲ってます。

小林:わたし、鹿肉、大好物です。

岡本さん:で、お肉は当然、大切にいただくんですが、骨を捨てるのが勿体ないなって。
それで、骨を使ったアクセサリーを作っているんです。

岡本さんの鹿骨ブローチたいへん可愛らしいです。

岡本さんの鹿骨ブローチたいへん可愛らしいです。

小林:わたしらは縄文時代をテーマにしたホームページをやってまして、骨角器というの、ご存知ですか、骨や角で釣り針なんかを作っていたんですが。

岡本さん:詳しくはないですが、すっごく興味あります。そういえば、わたし「角偶」つくっている人、知り合いですよ。

小林:え・・・ひょっとして三重でカフェやってる方ですか?

岡本さん:そう!その人!

小林:直接知り合いという訳じゃないんですが、前からチェックしてたんですよ。すごい・・・世間が狭い。

いわゆる「狩猟女子」の岡本さん。骨まで無駄にしたくないという精神は縄文人の心そのものだと感じました。

deer bone "hai"

http://hai-shika.com/

縄文度★★★☆☆
かわいらしさ★★★★★
ご本人の縄文度★★★★★

とにかく広い会場

その後しばらく歩き回ったものの、縄文は見つからず。

デザフェス出展作品の傾向としては

  • 動物・生き物モチーフ
  • ゴス
  • 美少女
  • 日常の生活品モチーフ
  • アイデアグッズ

が多い様に見受けられました。
もうそろそろしんどくなってきたので、知り合いのとこ行くか・・・。

ろまんと縄文

松本さん縄文グッズ

という訳で、ろまん研究所、松本ジュンイチローさんのブースへ来ました。
松本さんは昨年、黒ひげ危機一髪を土偶に改造した「土偶危機一髪!」で話題になった方です。

小林:どうもどうも、お疲れ様です。

松本さん:あーどうも。おつかれさまです。

同じブースにいた女性:お二人はどういったお知り合いなんですか?

小林:土偶仲間です。

松本さん:え・・・仲間・・・なんですか?

小林:え・・・?違うんですか

松本さん:仲間というのはちょっと・・・。

小林:えっ、あ、なんかすいません。

一緒に展示したり、石器作って鹿肉食べたりしたじゃない・・・。
まだ、心を開いてもらえてなかったんですね・・・。

小林:売れ行き、どうですか

松本:土器ブローチがたくさん出てますね。なんか買ってくださいよ。

小林:じゃあ、水煙土器ブローチ、もらおうかな

松本さんブローチ

小林:ほかに縄文の出展者いました?

松本:いや、見てないっすね・・・。あ、土偶手ぬぐい作っている人、いましたよ。

小林:ウン・・・知ってる・・・。知り合いだから。

ろまん研究所

http://romanlog.info/

縄文度★★★★★
ギリジン度★★★★★

松本さんは只今、ゆるがしこい節約メディア 「ゆるぢえさん」にて「縄文ハック」シリーズを連載中です。縄文的には要チェックです!
http://yurudie.com/author/matsumoto

わらわら

土偶手ぬぐい

続いては豆猫梅兎の消しゴムハンコ作家、うめちゅさんです。

小林:どもー。

うめちゅ:あーどうもー!

小林:売れ行き、どうですか土偶のほう

うめちゅ:まあ、ぼちぼちかなー、そういえば、さっき松本さんと会いましたよ

小林:ええ、さっきブース行ってきました

うめちゅさんの土偶ハンコ

うめちゅさんの土偶ハンコ

小林:他に縄文やってる人、いました?

うめちゅ:松本さん以外でだよね?うーん見なかったなー。
そもそも縄文だけで出展しても売れないんじゃないの?

小林:そういうもんですかねえ。

うめちゅ:博フェスならいいのかもしれないけど、デザフェスは動物ださないとだめよ。

小林:動物かー、確かに多かったです。

うめちゅ:今年はキツネが流行ってるわね。

小林:その年のブームとかあるんですかね、やっぱり。

うめちゅ:多少はあると思うなあ。とにかく、縄文だけじゃダメ

小林:やっぱ縄文ってマイノリティなんですね・・・。

豆猫梅兎・うめちゅ

http://mamma.jugem.cc/

ブースの縄文割合★☆☆☆☆
土偶てぬぐいの可愛さ★★★★★

うめちゅさんのグッズはminneでお買い求めいただけます
https://minne.com/@umetyu3

結論

4件しか紹介(内、身内2件)できませんでしたが、実際相当歩き回りました。

それでもほとんど縄文テーマの作家がいないということは

縄文ブームそれほどでもなくね?」

いやーよかった。うちらだけ無視されてるんじゃなかった・・・ん・・・dあ・・・。
無論、デザフェスにおいては、の話ですが。

しかし我々がチェックしきれなかったところで

ハート形土偶絵葉書があったり

縄文とは直接関係ありませんが、縄文人のDNAをうけついだ狩猟採取民族「セルクナム族」のフィギュアがあったりしたようです。

ブームとまでは行かないまでも、認知度は我々が活動を始めた5年前よりだいぶ上がったような気がしますね。

本物の縄文ブーム、いつか来るんでしょうか。

現場からは以上です。 

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石器部で石器を作ろう! https://jomondoki.com/2017/05/03/4207/ Wed, 03 May 2017 00:00:50 +0000 http://jomondoki.com/?p=4207 石器部設立の経緯

小林千幌です。
みなさん、楽しいゴールデンウィークをお過ごしでしょうか。


さいきんの縄文業界といえば、お菓子考古学者ヤミラ氏縄文ZINE望月氏などの活躍が目覚ましく、どぐぽたの目立った活動は相変わらず「土偶の日」期間ばかり・・・。
サイト設立当初から連載記事を作ろうとか言ってるけど、誰もやらないし!いや、俺が一番何もしてないんだけど!!

とはいえ、何かやるっつても先の二人との戦闘力(縄文力?)の違いは火を見るより明らか。

 

ヤミラと望月氏に無く、自分だけに出来ることはなんだろなーと考えた結果・・・。

 

 

 

 

 

 

部活動を、立ち上げることにしました!

 

2人に出来なくて、自分だけが出来ること、それは「コミュニティ」を立ち上げることではないかと考えたのです。

実際、縄文関連の記事を書くのに、遺物の写真は不可欠ですが、埋蔵文化財の掲載許可って結構大変なんですよねー。ほんと、許可とるだけでひと仕事なんすよ。

だがしかし!実践考古学ジャンルなら、掲載許可も不要で記事も書ける!
こりゃあ、一石二鳥じゃあ、のう雷電!

土偶部、土器部、遺跡探訪部、石器部など、いろいろ考えた結果、まずは「石器部」をスタートさせることにしました。


・・・自分がやりたかったから。

某月某日 中野区

早速、造形家の平田篤史さんにコンタクトを取り、講師をお願いしたところ、こころよく引き受けてくれました。

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講師の縄文おじさん平田篤史氏(右)


 

こちらはわたしが某所から仕入れてきた黒曜石。茶色いけど、これも黒曜石です。


こちらはわたしが某所から仕入れてきた黒曜石。茶色いけど、これも黒曜石です。


まずは理論から

今回は石器の中でも代表的な「矢じり」を作っていきます。

まずは大きな黒曜石の塊を石で叩いて、薄い破片「剝片」を取らなくてはいけません。

黒曜石はガラスに近い性質の石なので、ハンマー代わりの石で叩けば比較的簡単に割ることができます。しかし綺麗に剝片を取るにはコツがあります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA


ハンマー用の石と黒曜石の塊

剝片の取り方

では剝片の取り方を説明していきます。
厚みのある平べったいハンマー用の石を、打点に対して水平に打ち付けます。
ハンマー用の石は河原へ行けば、普通に落ちているものです。


すると、打点を起点として、水平方向からみて約120度の方向に亀裂が入り、石が割れます。

石器部解説2石器部解説3

この理論を頭に入れた上で、石を割っていきます。

実際にやってみると・・・

石を割ってみる

平田さんがあらかじめ少し小さく割ってくれた黒曜石から、剝片を取っていきます。
解説の石は立方体ですが、実際の黒曜石は複雑な形をしています。
理屈はわかっていても、やってみると全然うまくいかない・・・!

他の参加メンバーもなかなか割れずに苦労しています。

剝片が取れた

全員で苦労して、ようやくそれっぽい剝片がいくつか取れました。


黒曜石は火山地帯でしか採取できないため、縄文時代、物々交換で黒曜石を手に入れるしか無かった地域では、一つの塊から、この「剝片」をいかに薄く、沢山とれるかが重要な技術でした。

押圧剥離

剝片が取れたら次は「押圧剥離(おうあつはくり)」です。

今までは「割る」作業だったので、イメージが分かりやすかったのですが、ここが矢じり作りで一番難しいところです。

字を見ればわかると思いますが「押して」「剥がして」いく作業です。

押圧剥離には鹿の角の先端を利用します。

鹿ヅノ

押圧剥離のやり方

まずは正しいやり方。剝片の先端に鹿ヅノを力強くグイグイと押し付けます。(押圧)

押圧剥離1
すると黒曜石が薄くパリッと剥がれます。これが上手く「剥離」させられた状態です。
押圧剥離2

石が割れる(剥がれる)理屈は、剝片を作った時と同じです。この作業を表裏と繰り返し、剝片を整形していきます。しかし、これ、相当チカラが要るんですよ。かつては世界中で行われていた作業なので、コツをつかめば難しいことは無いはずなんですが、そうそう簡単にはいきません。

なかなか上手くいかない、とよくやってしまいがちな間違えが、次。

押圧剥離間違い1

「剥がす」がイメージできずに上からツノを押し付け「割って」しまうパターンです。
押圧剥離間違い2

これでも、いちおう割れるものの「押圧剥離」にはなっておらず、ただ石を小さくしてしまっているだけです。このやり方でも形を整えることは出来ますが、切り口が厚くなってしまうので、本来の刃物としての用途には使えません。

「全然できねー!」と弱音を吐く生徒を横目に、メギメギと石を剥離していく平田さん


「全然できねー!」と弱音を吐く生徒を横目に、メギメギと石を剥離していく平田さん

押圧剥離に挑戦してみるものの・・・

自分でやってみるものの・・・

うーむ。全然うまくいかん。はじっこ割ってるだけで、押圧剥離ができてないのが自分でもわかる・・・。

割れた!

ギャー!割れちゃったーーー!!!!

と、ここで時間終了。

ここからは平田さんが作った石器で肉を切ってみます。

石器で肉は切れるのか

平田さんが作った石器。全然出来が違う。


平田さんが作った石器。全然出来が違う。

用意していた鹿肉で試し切り

用意していた鹿肉で試し切り

黒曜石ナイフは思った以上の切れ味。縄文人が愛用したのもうなずけます。

試し切り
鶏肉も解体したけど、写真撮ってなかった。

この後、お肉は美味しく調理してみんなで食べました。

平田さんを始め、参加してくれた全員が楽しんでくれたようで、石器部の立ち上げは大成功でした。

第二回石器部開催のお知らせ(終了しました)

今回クローズドイベントだった「石器部」ですが、次回よりオープンイベントとなります。

あなたも黒曜石を使って、石器を作りませんか?
旧石器時代から縄文時代、金属が普及するまで、刃物の材料として身近な存在だった黒曜石。
古代の技術に触れて、自分の原始的感覚を呼び覚ましましょう。
講師は造形家・平田篤史さん、縄文歴40年のベテランです。

作った石器はリューターで穴を開けて、アクセサリーパーツにすることもできます。

1部、2部とありますが、内容は同じです。それぞれのリンク先のイベントページから参加表明をお願い致します。各種SNSのアカウントでログイン可能です。

■日時
5/20(土)
【第1部】13:00~15:30
第1部参加希望の方はこちら
https://atnd.org/events/87842

【第2部】16:00~18:30
第2部参加希望の方はこちら
https://atnd.org/events/87843

【縄文交流会】19:00~21:00
イノシシ肉などを石器で切って調理します。
参加費¥2000

■定員
8名

■参加費用
・はじめての方
予約¥3000 当日¥3500

・参加2回目以降の方 
予約¥2500 当日¥3000

・高校生以下(12歳以上推奨)
予約¥2000 当日¥2500

■開催場所
handmade-space Kyoten
〒165-0033 東京都中野区若宮3−30−9

■参加方法
各種方法でアテンドにログインし、前日までに参加ボタンを押してください。
定員になり次第、締め切りとさせていただきます。

◆メールでのご予約は
タイトルを
5/20石器部予約
とした上で、

名前
参加人数
希望時間帯[1部13:00~ or 2部16:00~]
電話番号
交流会参加[希望 or 希望しない]

を、お書き添えの上、以下のメールアドレスにご連絡ください
contact@kyoten.jp

■注意
黒曜石はガラスに近い性質を持つため、扱いによっては怪我をする恐れがあります。
イベント中の怪我に対し、イベント運営者は一切の責任を負いません。予めご了承ください。
イベント中は怪我の無いよう細心の注意をはらいますが、ご心配な方は各種1日レジャー保険、1日国内旅行保険に入ることをお勧めします。
https://www.au-sonpo.co.jp/pc/kokunai/index.html
国内旅行保険|au損保

■お問い合わせ・質問は
メールアドレス
contact@kyoten.jp
もしくはコメント欄へお書きください。

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東京町田・縄文アートフェスに行ってきた! https://jomondoki.com/2015/03/05/1747/ Thu, 05 Mar 2015 11:49:53 +0000 http://jomondoki.com/?p=1747 2月28日に町田で行なわれた、縄文アートフェスに行ってきました。

この日は岡山在住の縄文アーティスト、猪風来さんによる縄文土器や土偶の野焼きが行なわれ、考古学者で縄文研究の第一人者・小林達雄さんによる講演や、縄文やアイヌ文化をテーマにしたワークショップなどが行なわれました。

お天気の様子が心配されましたが、風もなく絶好の野焼き日和。野焼きの前後にはアイヌ民族の儀式「カムイノミ」が行なわれ、会場となった「ひなた村」は荘厳な雰囲気に包まれました。 DSCN0089

カムイノミを行なう猪風来さん(左から二番目)、村上原野さん、結城幸司さん、平田篤史さん

今回のイベントを企画したのはNPO法人jomonism。
現代作家による縄文アートを展示する〈ARTs of JOMON〉を国内外で行なうなど、世界で縄文文化の認知度を高める活動を行なっている団体です。
先日、表参道で催された〈ARTs of JOMON in TOKYO〉は話題になりました。
代表の小林武人さんは「町田は知られざる縄文王国、今回好評ならまたイベントを行ないたい」と語っていました。

 NPO法人jomonismのWEBサイトはこちら

 

 

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